手稲区は、札幌市の北西部に位置し、小樽市・石狩市と隣接しています。手稲山や新川などの壮大な自然に囲まれつつも、交通の便がよく、住みやすさが魅力的です。この記事では、手稲区の老人ホームの特徴や最新の動向、施設の種類ごとの費用相場について詳しく解説します。手稲区で老人ホームを検討している人はぜひ参考にしてください。
札幌市手稲区の老人ホームの特徴と動向
札幌市は北海道の県庁所在地として人口が多いエリアですが、ほかの地域同様に高齢化の影響を免れていません。
全国的に見ると高齢化率は特別に高くはありませんが、将来的に後期高齢者の数は増加する見込みであり、老人ホームの需要も増大していくでしょう。老人ホームの入居希望者数に対して、全ての希望を叶えることはまだ困難な状況です。
そのため、今後も行政の支援と対策が必要とされています。
手稲区も例外ではなく、札幌市内では老人ホームが相対的に多い地域です。とくに介護区分が低めの高齢者向け施設が増加しており、認知症の受け入れ体制も整備されているため、札幌市内での老人ホーム入居を考えている方にとってはおすすめのエリアといえます。
手稲区は自然に恵まれ、暮らしやすい環境が特徴です。また、札幌自動車道や国道337号線、国道5号線といった交通アクセスも良好であり、車での利便性も高いのがポイントです。
入居する本人だけでなく、サポートする家族にとってもメリットが多いでしょう。
札幌市手稲区の老人ホームの費用相場(施設種別)
北海道の中心地である札幌市は、やはり道内のほかのエリアに比べると老人ホームの費用も高い傾向にあります。
手稲区も、札幌市内の中で見ると費用が安めの老人ホームが多いエリアではありますが、北海道全体で見ると高めといわざるをえません。
ここでは札幌市手稲区の老人ホームの費用の相場を、施設種別ごとに詳しく見ていきましょう。
介護つき有料老人ホーム
介護つき有料老人ホームは、高齢者が必要な介護を受けながら生活できる施設です。要介護状態で身のまわりの世話はもちろん、食事や排泄、入浴といった生活に関わるすべての介助を介護スタッフに行ってもらえるのが特徴で、一般的には民間が運営する施設のことを指します。
公営の施設よりは費用が高い傾向にありますが、そのぶん手厚いケアや特色あるサービスが受けられるのです。
手稲区の介護つき有料老人ホームの費用相場は、入居一時金が約5万円、月額利用料が約17万円となっています。
同じ札幌市のほかのエリアでも、月額利用料の相場はどこも手稲区と大きな差はありませんが、西区や南区では入居一時金の相場が10万円を超えるので、初期費用に大きな差が出るでしょう。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、高齢者が安心して生活できる設備が整えられている施設です。必要とする生活援助をある程度選択することができるため、自分のペースで生活したいけれど不安な部分は助けてほしいという高齢者には最適でしょう。
入居者が楽しく生活できるよう、イベントやレクリエーションを充実させている施設も多く、人とコミュニケーションを取って暮らしたいという人にも人気です。
手稲区の住宅型有料老人ホームの費用相場は、入居一時金が約7万円、月額利用料が約12万円となっています。ほかの近接エリアと比べても入居一時金・月額利用料ともにそれほど大きな差はありません。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、政府が高齢化の支援策として打ち出した「地域包括ケアシステム」の一環で設立された施設です。老人ホームに比べると入居にかかる期間が短く済むのが特徴で、大きく分けて一般型と介護型があります。
一般型は自分で身のまわりのことはできるけれど不安な部分もある人を対象に、介護型は専門のスタッフに介護サービスを依頼する必要がある人を対象にしています。
手稲区のサービス付き高齢者向け住宅の費用相場は、入居一時金が約9万円、月額利用料が約14万円です。ほかの近隣エリアと比べても大きな差はありません。
グループホーム
グループホームは、軽度の認知症の高齢者を受け入れている福祉施設です。認知症でも自分のことはひととおり自分で行うことができる人に限る施設が多いため、介護度が高かったり認知症が重い場合は不向きです。
手稲区のグループホームの費用相場は、入居一時金が約7万円、月額利用料が約11万円となっています。
札幌市のほかのエリアや、石狩市・小樽市では入居一時金の費用相場が0円〜約49,000円となっているので、手稲区のグループホームは初期費用がほかのエリアよりも高くなる可能性があるでしょう。
ケアハウス
ケアハウスは自宅でひとりで生活することに不安がある高齢者が、リーズナブルな料金設定でサポートを受けられる施設です。
サービス付き高齢者向け住宅と同じく、一般型と介護型があります。手稲区のケアハウスの費用相場は、入居一時金が0円、月額利用料が約8万円となっていて、隣接するほかのエリアと比べると月額利用料は安めです。
まとめ
高齢化が進む昨今、もちろん北海道も例外ではなく早急な対策が求められています。中心地の札幌市では老人ホームのニーズも高く、行政の後押しもあり高齢者向け施設は増加傾向にあります。札幌市の北西に位置する手稲区は、市内でも屈指の自然環境を誇り、老後を過ごすにはおすすめの場所です。ほかのエリアに比べると費用が安価な施設も多いため、札幌市内で老人ホームを探す際にはぜひ選択肢に入れてください。