老人ホームを選ぶうえでたいせつなエリア・設備。近年は老人ホームも多様化して入居先を選ぶときにも迷うことが多くなっていませんか。本記事では老人ホームを選ぶうえで整理したいエリア・設備の条件とともに快適な老後を叶えるための周辺環境についても触れていますので、これから老人ホームを選ぼうとしている方はぜひ参考にしてください。
老人ホーム選びに欠かせないエリア・地域
老人ホームを選ぶときには地域が大事になってきます。どんな地域に住むのかで住む人の気分も大きく変わり楽しい暮らしが送れるか決まるからです。一体どのようなところに気をつけて老人ホームを選べばいいのか解説します。
老人ホームを選ぶときに地域で迷っていたら参考にしてください。
暮らしていた自宅から近い地域
自宅から近い地域の老人ホームに入れば見慣れた景色が多く、買い物や外食に出かけやすくなります。また、面会にくる人も自宅から近い地域ならば近所の人や友人が来てくれることも多く楽しみも増えます。
ただし自宅から近い地域で探すため範囲がせまくなり限られた地域で選ぶことになります。
家族の家から近い地域
家族が会いに行きやすく連絡を取りやすいなど緊急時にすぐに対応できるなど、家族から見たらメリットが多く利用しやすくなっています。ただし入居者の自宅からはなれているときは注意が必要です。
年を取ると環境の変化にとまどいやすくなり、体の調子をくずしやすくもなります。自宅からはなれた地域で選ぶときは窓から見える景色が自宅と似ていたり、部屋の家具の置きかたを自宅のときと同じ置きかたにしたりなど気づかいをしましょう。
交通の便がよい地域
バス停や駅の近くにある地域は家族や友達がよく会いにきてくれます。入居者にとっても交通の便がよいことで外出しやすくなり楽しみも増えます。ただ交通の便がよいと老人ホームの入居費用が高くなることがあります。
老後の理想の暮らしを見つける!老人ホームの設備の条件
老人ホームの設備がととのっていれば、毎日の暮らしも自分が思いえがいたように楽しく暮らせます。老人ホームには居室設備と共用設備に分けられています。居室設備とは、いわば第2の家と言いかえられ共用設備とは浴室、トイレ、食堂といった入居者がみんなで使う設備のことをいいます。
理想の老人ホームを見つけるためには、入居前に入居者に合った設備か調べることが重要なので、設備の条件で迷っていたら参考にしてください。
トイレや浴室の設備
老人ホームによって違いますが、共用設備でしかトイレや浴室を使えないところもあります。人によってはトイレや浴室は共用で使うのをいやがる人もいるので、入居前の見学のときには確認するところのひとつです。
介護利用者でも使える設備
入居してから介護がひつようになったときに、住んでいる老人ホームが入居し続けられなくなると困ります。入居前には介護がひつようになってしまったときのことも考えてバリアフリー対応、車椅子対応のトイレ、寝たきりの人対応の浴室設備など頭に入れて老人ホームを選ぶことがのぞましいです。
入居者の好きな娯楽設備
老人ホームも今ではレストラン、プール、サウナなどホテルのような娯楽設備があるところも存在しています。ホテルとまではいかなくとも、ある程度の娯楽設備は入居者にとってよい息抜きになり、他の入居者とのふれあいの場としても欠かせない設備であります。
もちろん入居者の好きな娯楽を知ったうえで決めるひつようがあります。
快適な老後を叶えるためには周辺環境も重要
老人ホームは第2の家と呼ばれるように今後の生活の中心になってきます。今まで暮らしていた場所とはちがい不安になる入居者もいるため、なるべく自宅の近くで探すことがよいとされています。しかし自宅近くで選ぶことがむずかしいという方は、自宅近くと同じくらい重要な周辺環境について参考にしてください。
入居者の暮らしぶりと似た周辺環境
入居者がいつものように目にしたり、手にしたりするものを近くにおくだけで心が落ちつきます。たとえば、釣り好きで毎日のように出かけていた人であれば窓から海が見えたり、釣りざおが手の届くところにおいてあったりするようにします。
交通の便がよい周辺環境
駅の近くやバス停の近くならば家族や友達が会いにきやすく、家族とはなれていても毎日のように会うことができるので、さびしさもやわらぎます。入居者の方も好きなときに好きな場所に行くことができるので、閉じこめられているような気持ちも感じなくてすみます。
ただし交通の便がいいので、入居費用が高くなったり、車のエンジン音や道を歩く人の話し声が気になったりということがありますので気をつけてください。
自然に囲まれた周辺環境
落ちついた場所でのんびりと過ごしたいという方にはおすすめの周辺環境です。まわりには車がほとんど走っておらず、山に囲まれたような環境は入居費用も安く入居者自身が静かな場所が好きであればよいでしょう。
ただ交通の便はいい方ではないので、なかなか家族や友達が面会にきてくれないというデメリットもあります。
まとめ
老人ホームを選ぶうえでは入居者の気持ちが一番です。すばらしい地域や設備がととのっていても利用する人が気に入らなければ意味がありません。そのためにも老人ホームに入る前によく家族と話し合い、入居者の希望を聞いて条件にあう老人ホームを見つけることが重要です。老人ホームは入居者にとって第2の家になるので、気に入るところが見つかるまで探してみてください。